M-1を見て感じる現代社会の問題を、3日経った今さら書きますよ!
イトウ
M-1グランプリって?
毎年その採点結果が議論になるM-1グランプリ。
賛否両論とも生まれるということは話題を振りまくわけですから、優秀なコンテンツと言えます。
念のため説明。
2001年に島田紳助が「漫才に恩返しをしたい」と「芸人を辞めるきっかけを与える」ことを目標に企画し吉本興業の主催で創設された、結成から10年以下のコンビ、グループを対象とした漫才のコンクールである。
「M-1」という名称は、「漫才」(MANZAI) の「M」の頭文字を取ったもので「F1グランプリ」「K-1グランプリ」等に倣ったもの]。しかし、漫才に限らずコント・トーク・歌等の芸が許されている。
wikipediaより
日本一の漫才師を決める大会という説明はもはや不要。
すっかり年末の風物詩となりました。
今年は日曜日に子どもと一日外出していたため、リアルタイムでは見られず。
情報を一切遮断して、翌日録画視聴することを決めました。
情報があふれるこの世の中。
スマホをいじれば5秒もかからず結果が分かり、
意図せずとも入ってきます。
イトウ
M-1グランプリは従来の漫才コンテストに「真剣勝負」を加えた番組。
もはやこれほど大きくなるとお笑いというより、スポーツやドキュメンタリーの方がカテゴリーとしては近い気がします。
イトウ
決してお笑いファンではありませんが、
舞台袖で緊張する芸人、決勝に出られず泣き崩れる芸人、そして優勝し、努力が報われる芸人。
その姿に目頭が熱くなります。
私はM-1が好きでした。
入ってきた情報
月曜日丸一日遮断したのにも関わらず、入ってきた情報があります。
1つめは電車内での女子高生達の会話。
和牛は面白かったよ
このフレーズが聞こえた瞬間にイヤホンの音量を大きくし、必死に遮断に努めました。
イトウ
この時点で色々と想像が広がります。
- もし和牛が優勝していたら、まずそのフレーズではなく、『やっぱり、和牛は面白かった』と言うのではないか?
- 和牛「は」…和牛以外の優勝候補や常連組は面白くなかったのか…?となると、ファイナルに進んだ中に近年のファイナリストがいない…?
- いや、全体的につまらない大会で、和牛だけが孤軍奮闘したのか…?
上記のフレーズでの確定と思われる要素は
和牛=面白かった
ただこれだけなのですが、周りの方のリアクション次第では確定要素が増える可能性があります。
イトウ
優勝者にこの「も」は使わないでしょうから。
情報を遮断するというのは、本当に難しいものだと思い知らされます。
こうして帰宅し、いざ見ようとすると2つめの情報が妻から。
https://twitter.com/dosokai_ito/status/1069614413819170816
イトウ
と、なるとジャルジャルより高得点を取った瞬間にそのコンビは決勝に上がるわけです。
ジャルジャルが早々に3位となれば、それ以降は結果が分かっている=消化試合となります。
世の中には、最終結果を言わなければネタバレにはならないと思っている方がいます。
イトウ
嫌いなキャッチコピーがあります。
「ラスト10分、あなたは騙される」
「衝撃の20分を見逃すな」
どこで聞いたか忘れましたが、こんな映画紹介ありますよね。
イトウ
ラスト○分と言われると、そこに集中して見るぞ、という意識が生まれますし、
あなたは騙されると言われると、何かを疑って見なければなりません。
イトウ
映画ならまだいいのです。
スポーツだと「いい試合だった」というフレーズだけで接戦が予想できます。
例えば、野球を録画観戦しているとしましょう。
得点が5-1で進んでいたら、負けているチームはこの後、
4点近く取るんだよな…。
という考えが容易にできてします。
大差がついてもいいので、できる限り先の読めない「生観戦」に近い形で見たいのです。
イトウ
そんなこんなで、妻と軽い夫婦喧嘩をし、鑑賞に至ったのでした。
イトウ
M-1だけはこの感覚で見たかったのだ。
録画鑑賞
このモヤモヤの中、録画鑑賞に至ったわけですが、
幸いにして、ジャルジャルのファーストラウンド3位が確定したのは最後の最後。
イトウ
こうしてファイナルへ残ったのは、ジャルジャル、和牛、霜降り明星の3組です。
いずれもファーストラウンドでは爆笑をかっさらっており、誰が優勝してもおかしくありません。
ようやく、「生観戦」で見られる…。
と思ったところで本日の出来事を思い出してしまい、想像が広がってきます。
和牛「は」面白い…?
思い出すと話していた女子高生、テンション低かったな?
もし和牛が優勝していたら、マジ和牛面白い!になるんじゃないか…?
そういえば妻のテンションも低かった気がする。
ジャルジャルの優勝はないんじゃないか…。
ああ、本末転倒。
言葉のイントネーションや会話のテンションを必死に思い出そうとするようになり、せっかくのファイナルステージを集中して見ることができません。
そして、優勝は霜降り明星に。
やっぱり当たっているじゃねーか!
何故が自分の洞察力、推理力を褒め称えるツッコミ。
ドキドキハラハラを求めたのに、自問自答の末、
推理が当たったことに満足するM-1グランプリ2018だったのでした。
イトウ
イトウ
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