たった今です。
つい30分前に映画「七つの会議」を鑑賞してきました!
只今、隣接されているカフェで遅めランチをとりつつ、文章を書いております。
本日が映画公開初日、という事で、気になられている方も多いはず。
折角の機会なので、感想やあらすじなんかをたまにはブロガー風に書いていこうと思います。
題して、『映画「七つの会議」を見るべき7つの理由!』
イトウ
妻
※この手の記事はどうしても多少のネタバレを含んでしまいます。気になる方は見た後にどうぞ!
目次
七つの会議のあらすじ&概要
イトウ
テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名企業犯罪小説を、野村萬斎主演で映画化。中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。八角役を自身初のサラリーマン役となる萬斎が演じ、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、立川談春、北大路欣也といった池井戸ドラマ常連俳優が顔をそろえる。監督は「陸王」「下町ロケット」「半沢直樹」など、一連の池井戸ドラマの演出を手がけた福澤克雄。
映画.com「七つの会議」解説より
妻
イトウ
あの大ヒットドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」、「陸王」を演出したのが今回監督を務める福澤克雄氏。
今回は香川照之さんや、及川光博さんら「福澤組」のオールスターキャストが出演しています。
イトウ
私も半沢直樹にどっぷりハマった口でして。
未だに「やられたらやり返す!倍返しだ!」ってつぶやいています。
…たまーに心の中で。
妻
イトウ
この妻との何気ない会話。
実はこれこそが七つの会議の本質…だったりします。
では、早速作品紹介を含めて見るべき理由を7つ紹介させていただきます。
妻 イトウ
理由その1:組織の描写がリアル
舞台はどこにでもある(?)中堅メーカー。
THE・日本企業を頭の中に思い浮かべてください。
日々ノルマに追われる営業マン
仲がいいとは言えない他部署。
そして、同期との過酷な出世レース。
ある程度の規模の組織や伝統のある企業で仕事をしたことのある方なら、なんとなーく経験があるはずです。
イトウ
で、それに加えて福澤監督の演出が見事にハマるわけです。
偉い人の重厚感、中間管理職の苦悩の表情、若手社員の葛藤とフレッシュさ。
いずれも「こんな人いるいる」って共感できるはずです。
イトウ
妻
イトウ
理由その2:1人1人を主役とする立場の描き方
物語は及川光博さんが演じる営業課長の目線から始まります。
パンフレットの表紙は野村萬斎さん(ぐうたら営業係長)ですが、鬼営業部長の香川照之さんや、敏腕営業課長を演じる片岡愛之助さんなど、それぞれがそれぞれの仕事、使命を抱え物語は進んでいきます。
例えば、経理部から見たら他部署のずさんな領収書管理や、会社経費の使い方など気になって仕方ないでしょう。
イトウ
ルールを守らせるのが経理マンの仕事であり、使命です。
一方で営業マンからしたら「そんなことよりも」、いかに契約をあげるかを使命にしているわけです。
若手社員は歯車の末端でもできる事を探そうと苦悩しますし、経営陣は責任の取り方に苦悩します。
部署、役職、更には性別。
それぞれの立場で苦悩があり、そこにはそこの正義があります。
もしかしたら第三者が見れば間違っていると思う事であっても、そこではそれが正義…いや正解なのです。
イトウ
妻
理由その3:伏線の回収が鮮やか
ネタバレになるので深くは書きませんが、伏線の回収がとても鮮やかです。
というより、
そんなことが伏線だったの?
と思うことが終盤になるにつれて、徐々に明らかになって行きます。
イトウ
妻
先述したそれぞれの意図せぬ行動が伏線となり、物語が紐解かれていきます。
全くの予備知識無しで見に行ったので、この「やられた感」も存分に楽しむことができました。
理由その4:ラストがリアル過ぎる
これもネタバレになるので多くは書けませんが、「あるある」だなあと思いました。
不祥事が起きた時にそれを公表するべきか、隠蔽をするべきか。
優先するべき事はその立場によって大きく変わっていきます。
誰がその指示を出し、誰がどう責任をとるか、そしてその後の事は。
何しろ事件の書かれ方がリアルですし、自分がいずれの立場に立っても非常に悩むことだと理解できます。
正義って、立場によって変わるものなんですよね…。
組織に属していない方や学生さんは、日本大学アメフト部の一連の流れを思い浮かべると分かりやすいと思います。
毎日のように報道された日大タックル事件。
どうなったか覚えていますか?…そういうことです。
理由その5:香川照之の顔芸は健在!
はい、来ました。
見る価値あり、決定です。
「半沢直樹」で大和田常務として世間を賑わした、あの伝統芸能。
ルーズベルトゲームや以降の作品でも度々取り上げられるアレです。
イトウ
妻
今回も香川さんの顔芸は健在。
鬼部長として表情豊かに怒号を飛ばしてくれます。
そして終盤では涙を見せるシーンも…。
幹部を演じさせたら日本一と言える香川さん。
当分この日本一の座を明け渡すことはなさそうです。
理由その6:北大路欣也の圧倒的重厚感
とにかく大御所感が凄いこのお方。
今回の物語でも日本を代表する会社の社長という超重鎮扱いです。
「7つの会議」はその名の通り、会議でのやり取りを巡って物語が進んでいきます。
このお方、いや、この御前が出席される会議は、その名も「御前会議」。
出番としては物語の終盤に少し、ですが圧倒的な存在感でクライマックスを盛り上げます。
果たして、今回この御前様がどのような決断をされるのか。
観客は皆、固唾を飲んでその一挙手一投足を見守っていました。
イトウ
妻
理由その7:仕事に対して元気になれる
今までの理由で、それぞれの描写がとてもリアルだと紹介しました。
野村萬斎さんが演じる係長と、香川照之さんが演じる営業部長が話すシーンがあるんです。
この2人、実は昔は切磋琢磨していた仲。
それぞれ同じ会社で、同じように出世争いをしていました。
しかし、あることがきっかけとなり、異なる道を歩むことになります。
もしあの時、こうしていれば…。
今まで恐れていたものとは何か、果たして本当にそれは恐れるようなものだったのか。
そして組織とは何か…。
今の時代、ユーチューバーやブロガーさんのように組織に属さなくとも働かれている方は山ほどいます。
でも組織で働くことだってかっこいいのだと、この映画を見ると再認識できます。
イトウ
妻
最後に
https://twitter.com/dosokai_ito/status/1091230201214775296
いかがでしょう。
7つの会議の魅力、お伝えできたでしょうか。
7つの会議
オススメ度:★★★★★
半沢直樹にハマった方なら、100%満足します。
キャストも豪華ですし、池井戸潤×福澤組の最強タッグはここでも健在です。
組織とは、仕事とは、そして正義とは。
多くの学生さんもいずれは組織人になるわけですから、見ておいて損はないかと。
パンフレットを約15年ぶりに買って今読みふけっております。それくらい私にはドンピシャの作品でした。
普段映画を見に行かないサラリーマンの方にこそ、ぷらーっと足を運んでほしい傑作です。
イトウ
イトウ
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